今週のお題「怖い話」
今回は「トイレから聞こえる声」を紹介します。
お話はこちらのお話はこの動画で紹介しています。
韓国の江原道地域の怖い話です。ソウル中心部はとても賑やかなイメージがあると思いますが、江原道は韓国でも北のほうにある田舎町で夜になると真っ暗です。私の友達はそこで現場監督をしており、何日か江原道の山奥で寝泊まりしていました。借りてる施設も古く、めちゃくちゃ怖かったらしいです。
夜になり、どうしても用を足したくなり、離れにあるトイレに向かいました。もちろん、いわゆるボットン便所で急いで用を足すと、どこからか「ウォルレーウォルレー」と弱々しい女の人の声が聞こえたそうです。友達は怖いし意味もわからない(韓国人ですが)ため、無視してトイレを出て寝床につきました。
次の日、管理人に昨日あった出来事を話すと、管理人はホッとした顔をしました。なぜなら、ウォルレという言葉は江原道の方言で、「上」という意味で、上を見ろということだと。仮に上を向いていたら大変なことになっていたかもと言っていました。
トイレという異界のお話。
日本でもトイレは怖いところですが、
比較的文化素地が近い韓国でも、
やっぱりトイレは怖い場所のようです。
欧米の話を読んでいると、あまりトイレに幽霊が出ることはない
(お風呂場やシャワールームにはよく出ます)ので、
住環境に大きな影響を受けるのかもしれませんね。
生活を送る場所から離れたところにある
かつ
穢れを引き受ける場所である
ということが、ことさらトイレを異界化しているようです。
またボットン便所、というのも恐怖心をあおります。
ボットン便所を利用したことがある人なら、あの底知れぬ暗い闇から、
何かがにょっきり出てくる恐怖を感じたことがるのでは。
水洗トイレでは、何か出てきても少し出てくるのに手間がかかりそうですもんね。
(パイプとかシステム的に…)
あと、
トイレの上から呼ぶ声がする
というのも日本の怪談と似ていますね。
赤い紙青い紙、トイレの花子さんなど、
日韓共通して、トイレの怪異は私たちを呼ぶようです。
このお話はこちらのお話はこの動画で紹介しています。