魔女の雫

世界の怖い話を紹介する怪談ブログです。 紹介しているお話は全て実話。眠れない長い夜にでもお楽しみください。またあなたの体験した怖い話を募集しています。投稿はwitch-shizuku@gmail.comまで。

私を追う少女(カナダ)

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私を追う少女

最初にそれと出会ったのは8歳の時でした。私はベッドに横になっていて、部屋に何かいるのを感じたのです。もちろん何も見えなかったのですが、今までこんな恐怖を感じたことがなかったので、ひたすらじっとしていました。すると1分後、何かがベッドの足元あたりの縁に座ったのです。何も姿は見えないのに、ベッドには間違いなく誰かが座っているへこんだ形になっており、私はただひたすら目をつぶって恐怖に耐えました。

 

私はその後別の都市に引っ越したのですが、11歳のときまったく同じことが起こりました。

そしてほぼ10年後の今、私は別の町にある自分のアパートで、最も恐ろしい恐怖を味わったのです。

 

私は当時ルームメイトとアパートをシェアしており、家に1つだけ電話を引いていました。深夜自分の部屋で寝ていると、電話の音で目を覚ましてしまいました。私宛の電話かな?と思ったのですが、とても遅い時間でもあったので、出るのがおっくうになってしまい、そのままベッドの中で電話が切れるのを待つことにしました。すると隣に寝ているルームメイトの部屋のドアが開いた音が聞こえ、ルームメイトが私の部屋に入ってきたのです。私は彼女が起こってしまっているのか、不機嫌なのか、それとも何か必要なのかと思い、何度か彼女に話しかけました。その間も電話は鳴り続けていたのですが、ルームメイトは何も言わなず、もちろん電話を取ることもありませんでした。戸口に1分間ほど私を見つめながら立っていたルームメイトは、ドアをバタンと閉めて自分の部屋に戻っていったようです。電話もとうとう鳴らなくなり、よくわからないまま私は何も考えず寝てしまいました。

 

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朝目が覚めたあと電話をチェックしてみると、私の友達からの着信でした。そこで友達に昨日の電話は何か用事があったのか聞いてみたのですが、彼女はそもそもそんな電話を掛けた覚えがない、というのです。ではだれが深夜に電話をかけてきたのでしょうか?それからふと、昨日の深夜私が見たのは、ルームメイトでないことに気づきました。私のルームメイトは身長160センチほどありますが、昨日見たのはどう考えても子供、身長120センチほどしかなかったのです。この後も私のものでもない、もちろんルームメイトのものでもない明るく長い髪の毛が落ちていたり、ソファの後ろに子供のものような小さな足跡がありました。この髪の毛や足跡を残したものは何なのでしょうか?

 

この出来事が起きた後も、私とルームメイトはドアノブが勝手に動いたり、シャワー中に突然何かが落ちたような大きな音を聞くようになりました。子供のころからの何かが続いているのではないかと思うのですが、私はどうしたらいいのでしょうか?