魔女の雫

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奇妙なキャンプ体験(マレーシア)

School

 

奇妙なキャンプ体験

私が11歳のとき、1泊2日のキャンプを学校で行いました。場所はマレーシアのジョホール州マサイにある中国語学校です。学校の名前はちょっと明らかにしたくありません。キャンプには、男の子と女の子を合わせてに229人の学生が参加していました。

 

私たちは1日中楽しんで、あっという間に午後10時のバーベキューになってしまいました。私はさまざまな文化や宗教を持つ大きなグループにいましたが、特に親友6人と私は不思議なことや、怖いこと、超自然的なものが大好きなのです。しかしその夜のことは、私たちに強い衝撃を与えました。

 

その晩は木曜の夜を意味する「マラムジュマート」でした。マレーシアでは、木曜日の夜は他の日の夜よりも幽霊が活発に活動し、多くの人をさまよわせたり、邪魔したりする、と信じられています。

 

私はせっかくの木曜の夜なのだから、友達に知らせて一緒に楽しもう、と思い、わざと遠吠えを鳴らして友人たちをからかいました。もちろんこのジョークに親友たちも喜んでいました。ところが...私の親友の1人であるアミラが、突然「オフィスビルの上にある鐘楼の前の赤い目が私たちを見ている」と叫んだのです。なんとアミラだけでなく他の学生も数人それを発見しましたが、私たちが慌ててそこに目をやったところ、もうそこには何もありませんでした。

Biz school

私たちすべての学生が背筋を冷やしていましたが、先生たちは私たちの静かな動揺にまったく気づいていないようでした。私たちは皆、静かにパニックに陥っていて、何かがおかしいと感じていました。

 

ほとんどの生徒が、恐怖に震え、お互いにちらちら目をやったり、何も見たくないとばかりに強く目をつぶっていましたが、勇敢にも、さっきの赤い目を探してやろうと、暗いオフィスビルの上が見えるように向きを変えたり、ビルに近づいて行っていました。

 

私もビルにもっと近づいて、もっとよく見ようとする一人でしたが、やはり何も見つかりませんでした。

 

代わりに、普段私たちが使う教室がある建物を見てこようと、女子トイレの横にある左側の端の教室をおそるおそる見ると、そこには汚い長い黒髪を垂らした女性がいました。彼女は血まみれの長い白いドレスを着て、顔を覆い隠していたのですが、私たちをしっかりと睨みつけていました。

ghost


そこは私の教室だったのです。

 

私たちは悲鳴を上げ、あちこち別の方向に逃げまどいました。一部の人々はテントに向かって逃げ、何人かは叫び声を上げて泣き始め、そのまた何人かは恐怖からトイレに逃げ込みました。

 

バーべーキューの場所まで戻ってきた私たちに、先生たちは食事を続けるよう言いましたが、とても私たちの恐怖と興奮は収まりそうにありませんでした。

 

その後、実は学校が建てられた場所は昔墓地で、精神病院となり、私たちの学校になったとという噂が出始めました。

 

私はその噂を決して信じているわけではありませんが、自分の目であの夜見たもののことは信じています。私の教室に女の幽霊はいたのです。