魔女の雫

世界の怖い話を紹介する怪談ブログです。 紹介しているお話は全て実話。眠れない長い夜にでもお楽しみください。またあなたの体験した怖い話を募集しています。投稿はwitch-shizuku@gmail.comまで。

私の手には負えなくなった出来事(アイルランド)

Shadow

こんにちは、私の名前はブライアン。アイルランドのダブリン北部にあるスウォーズの出身です。私は19年間、実家に住んでいたのですが、その間、ライトの点滅したりラジオのチューニングが勝手に変わったり、奇妙なことを沢山体験しました。今は21歳ですが、思い起こすと実家で起こったことはほとんど私だけに起こっていたのです。

 

家の中ではあらゆる音も聞こえていましたが、それにも慣れていきました。さらにある夜、ふと目を覚ますと、動くことも声を出すこともできない状態になっていたこともあります。これも初めて経験したときは不快でしたが、何度も経験するうちに、慣れていきました。

 

ある夜、新しい木製の床を張ったばかりの寝室で、その床の上にマットレスを敷いて寝ていたときのことです。電気を消して、寝る準備をしたのですが、私は片づけが苦手なので、部屋の隅にある切り刻まれた古い木材をそのままにしていました。そして、ちょうど眠りに落ちる瞬間、部屋の木材が上下に押されたかのような音を聞いたのです

 

目を開けると、真っ黒な服を着た男が立っていて、私を見下ろしていました。私は彼の顔をはっきりと見ることができませんでしたが、腰が抜けそうなくらい恐ろしかったです。母の友人は第六感を持っており、その友人はその男性や他にも女性2人を何回か目にしていたそうです。この出来事が私が一番怖かったことです。

 

私は大人になり、3週間前に実家を出ました。現在は友人と実家から徒歩5分のところに家を借りています。引越しをしたその日の夜は、大騒ぎし、お酒も飲みました。それから1,2日後、家の中で騒音が聞こえ始めましたが、そう伝えても、一緒に住んでいる友人は全く信じず、実家で起きたことを話しても笑うだけでした。

 

聞こえていたのが階段を上る足音、ガタンと何かを叩きつける音やドアの音だったので、それ以来、家の中に誰かがいるのではないかと、すべての部屋とクローゼットを頻繁にチェックするようになりました。

 

水曜日の夜、玄関のドアが開閉する音がするまで、私はベッドでうとうとしていました。物音に気付いて目を開けても、重いものが体に乗っているようで、体を動かすことができず、できたのは怖くないと自分に言い聞かせることだけでした。5分ほどそうしていると、ささやき声が聞こえてきているのに気付きました。何と言っているのか分かりませんでしたが、そこで今まで実家で起こっていたことも、このことも私に対して起こっているのだろうと考え始めたのです。

 

そしてそれはその日からずっと続きました。一番ひどかったのは、昨夜のことです。彼女とベッドで横になって話していると、男性の声のような音が聞こえました。私は彼女に聞こえているとは思っていなかったので、何も言わずにいたのですが、彼女にも聞こえていたのです。二人とも頭の中が真っ白になり、その家から飛び出ました。

 

ここからみなさんの助けが必要です。今夜は家の除霊をするつもりでいますが、どうなるかわかりません。司祭にも電話を掛け、大丈夫だとの言葉をいただきましたが、私はどうしたらいいのでしょうか?どうか助けてください。