私が自分の荷造りをしているときにルームメイトのダイアナが帰ってきました。私たちは学校は別々ですが3年間ルームメイトとして暮らしていて、 彼女はいつも陽気で素敵なルームメイトでした。
しかしその日の午後、彼女はひどく悲しそうに見えたのです。 私は彼女になにかあったのか尋ねましたが、彼女は大丈夫だと言いベッドに横になって眠ってしまいました。 彼女はとても疲れているように見えたので、私はそれ以上なにも聞かずにやがて荷造りを終えて、彼女にしばしの別れを告げました。
彼女は立ち上がって私を抱きしめ「元気でね」と声をかけてくれ、 私は彼女に笑って、誰かと話がしたかったら電話をかけるように彼女に言いました。
私はこの3年間、毎週末実家に帰っていますが、この日は家に帰る途中ずっとダイアナのことが頭からはなれませんでした。 実家に着くと彼女に電話しましたが、彼女に連絡できません。 とても不安になりました。
母に話すと、彼女はダイアナが眠っていて、電話がバッテリー切れになっているのでしょうと私に言いました。私は彼女の身になにかあったのかと嫌な予感が頭をよぎりましたが、頭から押しのけました。
夕食を食べたあと午後9時15分頃、彼女から電話がありました。 私は心配していたと彼女に言いながらも、彼女から電話がきてとても安心したのを覚えています。
「心配しないで、大丈夫。ただ、これだけは言っておきたくて・・・あなたはとても良い友達だった、あなたがいなくなるのが本当に悲しい。」
「何言ってるの?私は日曜日の午後に帰るから、すぐ会えるじゃない?」
私は急に怖くなって、電話を持つ手が寒くなってきました。
「ダイアナ、あなた今家にいないの?」
「いいえ、もう行かなきゃ。あなたのお母さんによろしくね」
「わかった、伝えておく。またね」
彼女との電話を切ったあと母に話すと母は大丈夫だと言いましたが、私の心臓はまだドキドキしていました。
数分後に私の携帯電話が鳴り、見てみると私たちの大家さんからでした。電話に出ると 彼女は泣いて嗚咽を上げていました。 私は彼女の言っていることが分からず、私は彼女に落ち着いて何が起こったのか教えるように言ったのです。
午後8時45分ごろ、私たちの部屋から音が聞こえたので、彼女は部屋にやって来たそうです。私がその日の午後にすでに出発したことを知っていたので彼女はダイアナに呼びかけたそうですが、返答がないので、彼女はドアを開けました。
そして見つけたのが、なんと 天井にぶら下がったダイアナだったのです。彼女はほとんど心臓発作を起こしそうになりながら他の住人に電話して助けを求めましたが、皆でダイアナを降ろしたとき、彼女はもう息をしていませんでした。 彼らは救急車が行く途中で彼女を蘇生しようととしましたが、彼女はほどなく息を引き取ってしまったのです。
私はショックで言葉が出ませんでした!たった数分前に電話したばかりなのに、そんなはずがない!髪の毛が逆立って血管がドクドクいいながらも、全身がスーッと冷たくなっていく感触がして何も言葉が出てきませんでした。
「カトリーヌ、まだそこにいるの?」大家さんが聞いてきたので「うん、ダイアナは?」と聞き返すと、「両親にはさっき電話したわ、今から遺体を引き取りに来るそうよ」と大家さんは言いました。「遺体だなんて・・・信じられない」
私たちは母に電話して、何が起こったのかを話しましたが、彼女もまた何が起こったのか信じられない様子でした。
翌日、私たちはダイアナの家に葬式に行きました。 私はまだ起こったことを信じることができませんでした。 私はダイアナとの最後の電話のことを彼女のお母さんに話すと、彼女は泣いて自分も電話も受けたと言いましたが、それはまさに彼女が亡くなる直前のことだったそうです。
今でも何が起こったのか信じられません。でも私は、彼女がどこにいたとしても明るいダイアナでいることを祈っています。彼女が私にそう言ってくれたように。
この話の解説はこちらでも行っています。