魔女の雫

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取り憑かれた母の家(アメリカ・テキサス)

Hounted

私の母の家は霊に取り憑かれています。母は今もなおその家に住んでいるのですが、今回お話しするのは、23年前にその家に引っ越しして、1週間が過ぎた頃のお話しです。

 

母は、その頃から私たち3人兄弟が奇妙なことをやり始めたと言います。その時13歳だった一番上の兄のサムは、決して1人では寝ようとせず、いつも誰かの目が見えて、監視されているようだと言い、二番目の兄のマークは、夢遊病に悩まされるようになりました。

 

マークは、リビングルームでスキップしながらぐるぐる回ったり、私たちには見えない誰かと話し笑っていたり。母とサムに何度も寝るように言われると、ぴたりと立ち止まり、次の瞬間には火事だ!焼け死ぬ!と叫びながらドアに向かって突進したりもしました。母が驚いてマークの体をつかんで目を覚まさせると、マークはただ水が欲しいと言うだけでした。そして、マークの夢遊病は日が経つにつれて頻繁に起きるようになっていったのです。

 

また、サムは、さまざまなことに腹を立てるようになりました。以前は、私がサムと同じ部屋で寝ていたのですが、マークが夢遊病で、勝手に夜に家を出て行ってしまうのではないかと母が心配し、眠りの浅いサムがマークと同じ部屋に寝ることになりました。私には兄たちの隣、両親の向かいの部屋が与えられました。

 

サムが夜に声が聞こえると母に話したこともありました。母が「何と言ってくるの?」と尋ねると、自分に話しかけてきているのではないと怒り、それ以上母にそのことを話すのをやめてしまいした。別の日には夜中の3時なのに、4歳だった私が笑い声をあげていたのを父が聞きました。父は私が眠っていると思い、ライトはつけず、水を取りにいったのですが、これは夢かとつぶやき、グラスを落としてしまったそうです。

 

母がそれに気付き、何が起こっているのかと様子を見に行き、ライトをつけると、私は眠ってはおらず、クローゼットの方を向いて床に座っていたそうです。母が私に、誰と話しているのか尋ねると、私は「私の新しい友達」と答えました。いつの間にかサムがドアのところに立っていて、私が例の目と話しているんだと両親に話したそうです。私はまだその友達の名前は覚えています「ジェフリー」という名前でした。

 

こんなことがあり、私の母はいろいろ調べてみたのでしょう。皆さんはもうお分かりかもしれませんが、その家に以前小さな男の子が住んでいて、名前はジェフリー。彼に何が起こったのかまでは知ることができなかったので、近所の人にその子のことを知っているかどうか尋ねてみました。

 

以前その家に住んでいた家族には、子供はいなかったようですが、悪魔崇拝者がいたとの噂があったようです。心配した祖母が、父に聖水で家を清めるように言いました。邪悪なものがいるところには、聖水はとどまりつづけるのだそうです。父は家の正面玄関に聖水で十字架を記しました。何年も前のことなのに、未だにその跡が残っています。

 

お清めをした後、マークの夢遊病は治り、サムは落ち着きましたが、私の友達は私が7歳に出て行きませんでした。すべてが無くなった、頻度は下がったもののまだいろいろなことが起こります。今母の家にいる幽霊は5人です。2人を実際に目にし、後の3人は気配だったり匂いだったりで感じています。

 

私の子供たちにも見えていると思います。子供たちが遊んでいるのを見ていると、急に立ち止まったり、何かが通りすぎるのを目で追ったりしているからです。母の家ではたくさんのことが起こったので、この体験を本を書くことを考えたこともありますが、どうするかわかりません。ここでお話ししたのは、私の体験したことのほんの一部です。感想を聞かせてください。