魔女の雫

世界の怖い話を紹介する怪談ブログです。 紹介しているお話は全て実話。眠れない長い夜にでもお楽しみください。またあなたの体験した怖い話を募集しています。投稿はwitch-shizuku@gmail.comまで。

昔の人形の持ち主(アメリカ・メイン)

Creepy No.2

私の友達のマーガレットは人形を集めるのが趣味で、つい最近オークションで沢山の人形を買ってきました。どれも1800年代初期に作られたものです。

 

2日前の夜、マーガレットは人形をダイニングテーブルの上に広げたまま就寝しました。夜中の12時頃、彼女は何かの物音で目が覚めました。何の音か確かめる為に起き上がり、廊下からダイニングまで歩いていくと、小さな男の子がダイニングテーブルに座っていました。

 

近くまで歩いていくと、その男の子の顔半分は火傷の跡に覆われている事に気が付きました。マーガレットは杖を振りながら「何処の子?私の家で何をしているの?」と聞くと、男の子は彼女の方を見て立ち上がり、消えてしまいました。

 

もちろんマーガレットは怖くなり、直ぐに廊下へ出て自分の部屋へと戻ろうとしました。その時、ダイニングの隣にある書斎に目が止まりました。部屋の中を見ると、コーヒーテーブルの上に浮かんでいる男の人が何かを見つめています。マーガレットが怒鳴ると、その男の人は消えていなくなりました。

 

そして昨夜、マーガレットは早朝5時位にまた物音で目が覚めました。今回は南北戦争時代の服装をした若い女性が現れました。その女性は、まるで壁に掛けてある鏡をペイントしているかの様に細筆のペイントブラシを使っていました。マーガレットがその女性に向かって怒鳴ると、また女性は消えていきました。

 

やっと眠りに着き、朝の7時頃に目覚めると、14歳位の女の子がベッドの足元の辺りに立っていました。その女の子も南北戦争時代の服装をしています。まるでマーガレットの足元に何かがあるかの様にみつめています。前回と同じ様にマーガレットが怒鳴ると、その女の子も消えていきました。

 

彼女は恐怖で震えあがりました。何故急にこんな事が起こる様になったのか、さっぱり分かりませんでした。私は、オークションで買った人形が原因なのではないかと思っています。2日前に男の子と男性を見た後、マーガレットはダイニングテーブルに広げてあった人形を集め、空き部屋に収納しました。

 

現れた幽霊は元々の人形の持ち主で、無くした人形を見つける為に彷徨っているのではないかと思っています。私はマーガレットに、次に幽霊を見たら、幽霊に直接聞いてみるべきだと促しましたが、彼女は断固として拒否ます。

 

何かいいアドバイスやこの状況を説明する理由はありませんか?