魔女の雫

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パーティーを台無しにした幽霊(アメリカ・オハイオ)

Ghost

それはある日のことです。夜中の12時、私と友人アマンダは、家に2つあるシャワールームでそれぞれシャワーを浴び終えました。この週末、私の両親はハワイの行っていて留守だったので、私はアマンダを誘いパーティーを開くことにしたのです。新入生クラスの全員も招待しました。

 

ここで大事なことは、ビールなどのアルコールがなければ、高校生のパーティーは盛り上がらないということです。私はビールを取りにガレージに出られるように、アマンダに鍵を渡しました。彼女はガレージに出て行ったのですが、そこで私は悲鳴と瓶が粉々に割れる音を耳にしたのです。アマンダが駆け寄ってきて、ささやき声で真っ黒な姿をした透明な男を見たと言いました。

 

私は大丈夫よ、見間違えでしょうと彼女に言い、ビールを取りに行きました。やはり私には何も見えず、私はその後、ポテトチップスをボウルに出したりと、パーティーの準備を続けました。

 

招待客が到着し始め、私たちは音楽を大音量にして、踊ったりして楽しんでいました。2階に上がる人たちもいましたが、突然、友人のヘザーが、トイレで真っ黒な服を着た男が通り過ぎていったのをみたと言いながら、真っ青な顔で階段を駆け下りてきました。私たちは大丈夫だと彼女に言い、しばらくの間ソファーに座らせましたが、彼女はまだ気味が悪いと、家へ帰ってしまいました。

 

その後のパーティはすべてが順調で、とても盛り上がっていましたが、今度が私がソファに座る男を目にしたのです。男は全身全霊で「ソファでくつろいでいる新入生」を演じていました。実際、誰も男を気にも留めていませんでした。みんな酔っていたのもあると思います...しかし、私は見たのです。

 

私は男に家から出るように言いましたが、男は何も答えません。私は何人かの男の子を呼び寄せてみましたが、みんな「なんのこと?誰もいないよ。酔っているんじゃない?大丈夫、少し座って酔いをさまして」と言ってきましたが、その時の私は、お酒を一滴も飲んでいなかったのです!しかし、パーティーを台無しにはしたくなかったので、人の話しを適当に聞いてるんじゃないかと言うだけで我慢し、友達のところに行き一緒に踊りました。

アマンダが再びあの男を目撃するまで。

 

彼女は男を目撃し、叫び声を上げ肩で息をしていました。私は彼女を落ち着かせました。そして私は男にパーティーを台無しにさせないと決心したのです。「お願い!出て行って!パーティーを台無しにしないで!」と叫びました。信じられないほどの恐怖でした。男がちょうど私の目の前で姿を消したからです。

 

これでもう大丈夫と思い、私がまた踊り始めると、窓から男がこちらを見ているに気付きました。私はそれを無視し、その後も目撃し続けましたが、気にしないようにしました。学校で一番人気の男の子も、その男を見たようですが、私は自分も見ているのにも関わらず、彼にただの気のせいだと言いました。ただ、一番人気の彼の言うことはみんなが信じ、帰っていってしまいました。そして残ったのは5人ほどだけ。もうパーティーは楽しくなくなっていたので、私は彼らを家に送りました。

 

私は学校ではまったく目立つ存在ではありませんでしたが、そのパーティ以来、一番人気のエリックが私とアマンダに興味を示し始めました。パーティの後に、その男の幽霊を目にすることがなかったので、多分彼は私の楽しみを台無しにしたかっただけだったのだと思います。

 

ただ、私は両親に、パーティーについては話さずに、この家で誰か亡くならなかったかと尋ねてみました。すると、両親は、この家で殺人事件があったから、この家を破格の値段で購入できたんだと言ったのでした。

そして今、私は遠く離れた別の家に住んでいます。