魔女の雫

世界の怖い話を紹介する怪談ブログです。 紹介しているお話は全て実話。眠れない長い夜にでもお楽しみください。またあなたの体験した怖い話を募集しています。投稿はwitch-shizuku@gmail.comまで。

サイプレスの家で(アメリカ・カリフォルニア)

私が4年生の時、私と私の家族はカリフォルニア州サイプレスの家に引っ越しました。外観は良くあるブロックでしたが、中は良くあるものではありませんでした。 2階のレイアウトは前の所有者によって、4ベッドルームから1つの大きなロフトに変更されていました。それだけではなく家の中に何かがいて、私たち子供だけが長い間、それに遭遇してい[iPhone] Horror?

私たちが入居した最初の日、私たちはカウンターの後ろにあるスパイスラックが、カウンターを滑り、床に落ちるのを見ました。両親にそれを言ったのですが、信じてくれず、私たちの誰かがやったのだと思っていたようでした。しかし、その後もいろいろなことが起き続けたのです。

 

キッチンの時計が何度も壁からはずれ、一度も床に落ちることなく、1メートルほど離れた冷蔵庫の上で見つかったり、テレビとステレオが勝手についたり。週に3〜4回、家の東側で何かをひっかく音が聞こえたりしました。そこには茂みも木もないのに。私と妹は、誰もいないのに、二階のクローゼットの中で誰かが動き回っている音をよく耳にしていました。しかし、両親はこれが全て私たちの想像だと思っていました。

 

ある夜、私と妹のキナは、他の2人の妹と一緒に家の東側にあるロフトでテレビを見ていました。すると、2人の妹のベッドがあるロフトの反対側から、オルゴールの音楽が聞こえ始めたのです。みんなで何が起こっているのかを見に行くことに決めました。そして、階段をあがり角を曲がるとすぐに、それは起こったのです。

 

窓の外からキナを呼ぶひっそりとしたささやき声が聞こえました。何度も何度も名前を呼び、3回目に妹を呼ぶささやき声が聞こえたとたん、私たちは階段を駆け降りていました。他の2人の姉妹も後に続きました。おそるおそるオルゴールのところに向かうと、オルゴールはぴたりと演奏を止めました。

 

私たちが父のところに駆け寄り、何が起こったのかを話すと、父は見に行ってくれました。私たちも父に付いて階段を上り、みんなで例の窓まで行く父の姿を追いかけました。沈黙が続く中、父はカーテンを開けました。窓には、外側から付けられた手の跡が2つくっきりと付いていたのです。父は誰かが侵入しようとしていると思ったらしく、その後警察に通報しました。

 

警察が到着し、家と周辺を調べましたが、何も見つかりませんでした。窓がある方には、外から近づくのは不可能だろうと言い、かわりに何年も前に、この家で起こったことを父に教えてきました。この家の前の所有者には10代の娘がいたそうです。

 

両親が早く帰宅したある日、あの窓に縄がかけらていて、そこから吊るされた彼女の体が揺れているのを発見しました。そして、窓の外には、にじんだ手の跡が2つがあったそうです。私の父はそれを聞き、その週に引っ越しすることを決めました。きっと何かの理由で彼女はまだその家にいて、私たちや他の子供たちが来るのを歓迎していなかったのでしょう。

 

時々、サイプレスのあの家のそばを通るのですが、いつも何かが私を見ている感じを感じます。今でも窓の外で何か物音がしたら、私はそれを見るのをためらってしまいます。