魔女の雫

世界の怖い話を紹介する怪談ブログです。 紹介しているお話は全て実話。眠れない長い夜にでもお楽しみください。またあなたの体験した怖い話を募集しています。投稿はwitch-shizuku@gmail.comまで。

荒れ狂う霊魂(アメリカ・カリフォルニア)

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 それは2006年1月に始まりました。最初の「兆候」は、台所のシンクの縁に見つけたピーナッツバターの瓶で、横倒しのまま中身はドロドロと溢れ出て、床は滴り落ちたピーナッツバターの海になっていました。てっきり、子供たちの仕業かと思っていました。

 

それは、捨てたり、スプレーをかけたり、こぼしたり、斬りつけたり、切ったり、ドアを叩いたり、ツルツル滑る罠を仕掛けたり、電気に弄ばれる、そんな一年の始まりだったのです。

2007年の最初の2ヶ月は最悪でした。得体の知れない何かが家具を動かしたり、包丁、缶、鍋やフライパン、食器を娘の部屋のドアに投げつけてきました。それは壁に落書きしたり、通気口に物を隠したりもしました。

 

トイレットペーパー、ペーパータオル、石鹸、シャンプー、その他個人的に必要なものは家に置いておくことができませんでした。トイレットペーパーを買うたびに、トイレに捨てられたものです。また、ある時は携帯電話を奪われ、1つ目はトイレの中に捨て、2つ目は、私の寝入っている間にコーヒーカップの中に落としていました。

 

3つ目の携帯は、ピーナッツバターの瓶の中に入っていました。それは壁を叩き、子猫を殺し、私たちを恐怖と不満でうんざりさせていきました。寝室のドアに木槌で穴を開けて、ドアノブを曲げたり、ドアノブのロック機構の内側に、マニキュアを塗ってみたりと色々でした。私たちが外出しようとすればドアの鍵を閉めたり、食器洗い機を破壊したり、シンクを塞いで家中を水浸しにしたこともあります。

 

毎日何かしらの攻撃を受けていました。エアコンを27度に設定しても、26度に変更され、夜寝る前にエアコンを切っても、朝には26度設定でついているのです。生活のあらゆる面に干渉しようと、たくさんの不快で悪意に満ちたことを試すのです。

 

小麦粉、塩、コーヒー、紅茶、香辛料、砂糖の缶や瓶を全て取り出しては、何度も何度も床に積み上げることもありました。ケーキのアイシングのパッケージを取って、リビングの壁や天井、床に撒きつけると、次は猫のグッズに手を出したり。食料庫で見つけたものは何でも、捨てたり家中に撒き散らし、投げつけもしました。 それは、私のパソコンに油を注いだこともありました。

 

洗面所のドアに卵を乗せて、落下するようにしたり、天井の扇風機の上にシナモンと砂糖を乗せて、部屋に入ると起動させるなどの罠も仕掛けてきました。 さらには、コーヒーポットにライターを2度も入れ爆発させ、コーヒーポットを木っ端微塵にしたこともありました。

 

ドアを開けたり、ゴミを拾ったり、廊下を歩くたびに、私たちは何に遭遇するか予想もできませんでした。最初のうちは笑い話で済んでいましたが、じきに笑えなくなったのです。それから、それは私たちの電子機器をも攻撃し始めました。


私の新品のパソコンモニターは、何度も切りつけられました。娘の新品のDELLのパソコンは、内部にシェービングクリームを吹き付けられたり、その他にも様々な嫌がらせをされました。パソコンから10分ほど離れた隙には、キーボード上に猫の糞が丸く山積みで置かれていました。また、娘のビキニの下着が、前庭のトウガラシの木の枝に乗っているのを発見したことさえあります。

 

私たちには、娘の寝室のドアが受けた凶悪な攻撃の証拠になる、500枚以上の写真とビデオがあります。 私たちは助けを求め、、サンディエゴから、最新機器を装備した調査チームに5回も来てもらいました。 彼らの結論は漠然としていましたが、参考にはなりました。 ただ、私たちの「霊現象」には何の解決策もなく、あるのはアドバイスだけ。 私たちは家を清めましたがうまくいきませんでした。 私たち家族では、この問題を解決できなかったのです。

 

2007年3月、娘が眠り込んでいたときに、それは家中にトイレットペーパーやペーパータオルを広げ、2箇所に火をつけました。とうとう、私たちは我慢の限界に達しました。私たちはもう恐怖心を抑えることができなくなって、家を引っ越しました。私たちを殺そうとしたのですから当然です。引っ越しを余儀なくされるほど、命の危険を感じていました。 今、私たちは立ち直ろうとしています。 私たちはこのことを決して忘れはしないでしょう。