魔女の雫

世界の怖い話を紹介する怪談ブログです。 紹介しているお話は全て実話。眠れない長い夜にでもお楽しみください。またあなたの体験した怖い話を募集しています。投稿はwitch-shizuku@gmail.comまで。

家に帰る死人(南アフリカ)

dead man walking

夫の兄夫婦が最近引っ越してきたので、火曜日にお見舞いに行ったのですが、昨日、義姉と私が話している時、義姉が今までの家の様子について話してくれました。その話を聞いて私は完全に怖くなってしまい、早く引っ越したほうがいい、と言いました。

 

彼女が話してくれたのはこんな内容だったのです。

彼女は過去3週間、彼らの家が取り憑かれていることを知りました。彼らが調査したところ、大家さんは先月、前の住人には夫婦と赤ちゃんの3人家族で、ご主人が交通事故で死んだと教えてくれました。

 

赤ちゃんは5ヶ月で、母親と一緒に住んでおり、前のオーナーとして夫の兄夫婦のところに訪ねてきました。すると奥さんは「赤ちゃんが夜も眠らない。眠るとすぐに、誰かにつままれたような悲鳴を上げて目を覚ます。これが2週間前から続いている」というのです。

 

さらに、どうやらこの "幽霊 "は、昼間テレビが点いているとプラグを抜いてしまい、誰かがシャワーを浴びると、浴室の電気を消し、シャワーから出るとスイッチを戻す、また台所のシンクに食器が残っていると、夜中に洗うんだそう。夜中に文字通り水の流れる音が聞こえ、調べに行ってみると、シンクの中にお皿やグラスがあり、濡れていたり、時には石鹸で洗っていたりするのです。

 

こんな感じで兄夫婦は、いつも、誰かが家の中を歩いているような不快な状態になってしまいました。

 

アフリカでは、家族の誰かが死んだとき、彼らは亡くなった場所から呼び出され、彼らの最後の安息の場所に連れて行かれる、とされています。この儀式は、亡くなった人の両親か、家族の長老が行います。

 

亡くなった人の霊に、亡くなったこと、新しい家があることを伝え、写真など故人にとって身近なものを、布で覆ってお墓に運び、そこで初めて開封して霊を新しい家へと解放します。これは私たちの信じるものであり、習慣であり、何世紀にもわたって行われてきました。

 

この男性のの家族は、残念ながら西洋文化の方を大事にしているようで、この儀式をを行うことを拒否しています。

 

彼らの息子の魂は安らいでいないのに、このままにしておくなんて…私は人の無常さや冷酷さを知る思いです。

 

家の中に蹄鉄を吊るすと、幽霊を家の中に入れないようにするバリアになる、と言われました。本当に効果があるかはわかりませんが、私は今日兄夫婦のために1つ購入してきました。

 

彼らが3週間ぶりに静かな夜を送れるように願っています!