魔女の雫

世界の怖い話を紹介する怪談ブログです。 紹介しているお話は全て実話。眠れない長い夜にでもお楽しみください。またあなたの体験した怖い話を募集しています。投稿はwitch-shizuku@gmail.comまで。

サングラスをかけた巻き毛の男(アメリカ・マサチューセッツ)

Ghosts

私が10歳の時、家から少し離れた叔母の家で開かれたパーティーに出席しました。何人かの親しいいとこと私は家に戻り、まさに狂ったようにはしゃいでいた叔母と、私に迷惑ばかりかける小さないとこから逃れることができました。

 

通りに出ると、従妹が「あなたのお父さんは今家にいるかしら?」と聞くので、私は「いいえ」と答えました。「ああ、ちょっと前にあなたの家の庭のベンチに座っているのを見たと思ったのだけど…今はいないのね。黒っぽい縮れ毛で、大きなサングラスをかけていたわよね?」

 

家の中に入ってからは、暑い夏の日を涼しくするために、みんなで座ってアイスクリームサンドを食べました。私たちが座って話をしていると、階段を上り下りする大きな足音が聞こえてきました。皆怖くなってパニックを起こしてしまい、私といえば役にも立たない幽霊や魔術などについて書かれている本を開き、何かないかと必死でページをめくっていました。

 

足跡が止まった約1時間後、私達は階段を下ろうと勇気を出しました。十字架を持ち、首にロザリオをつけて、太陽の光が差し込む家の中へ、ゆっくりと階段を下りていきました。そこには何もありませんでした。そしてそれ以上の物音も聞こえてこないのです。

 

私たちは玄関のドアを開けて、叔母の家へと走って戻りました。パーティーに戻っていると、真紅のトラックが運転席側の窓を開けて、私たちの横を通り過ぎていきました。中に乗っていた男は、黒髪で大きなサングラスをかけていました。彼はゆっくりと私たちに手を振って走り去っていきました。それ以来、その男を見ることはありませんでした。

 

叔母の家に帰ってから、みんなにその話をしましたが、誰も信じてくれませんでした。両親は誰かが家に押し入ったと思っていました。私たちは誰かを呼ぶべきでした。私たちは皆、叔母たちに笑われることになり、二度とその話をしないと誓ったのです。

 

数ヶ月後、私の隣人と親友は、彼らがお泊りをしていたときに、2階の窓から暗い巻き毛の髪と大きなサングラスをかけた男を見たと教えてくれました。その話を聞いたとき、私は自分も同じような体験をした、と彼らに話しました。

 

それから5年後の今、私たちは幽霊のようなものはいる、ということを受け入れ、ユーモアを交えて話しています。しかし誰も両親にその話をすることはありませんでした。あの牧毛の男性を見た日の両親の怯えようはとてもひどいもので、今まで見たことがない様子でした。

 

黒い巻き毛の髪と大きなサングラスをかけた男の話には、両親にとって何か意味があるのでしょうか?両親は私たちが知らない何かを知っているのでしょうか?きっと私には分からないままなのでしょう..