ある土曜日の夜、私は小さな男の子のベビーシッターを頼まれました。男の子と夕食を食べたり、ゲームをしていると、夜も遅くなったので、私は、もう寝る時間だよと、男の子を部屋に入れ、ベッドに寝かせることにしました。
しかしベッドに入るとすぐに、男の子が泣き出してしまったので、私はじゃあ眠るまでここにいてあげるねと、彼を寝かせようと頑張っていましたが、男の子はしゃべるのをやめず、ずっと窓を見つめているのです。
窓の外を見ていた男の子は、急にしゃべるのをやめ、泣き出してしまったので、私はもしかして誰か窓から私たちを見ているんじゃあ…と気持ちの悪いことを考えてしまいました。
情けないことに、そう考えると、私もこの小さなと同じくらい怖くなってきたので、私は彼に「一緒にリビングで寝てもいいよ」と言いました。本当はいけないのでしょうが、テレビをつけたままででもOKにしてしまいました。
テレビでフルハウスを見ていると、誰かが勝手口をノックし始めました。夜の10時くらいだったので、もしかして両親が戻ってきたのかしらと思い、これでこの気味の悪い夜が終わる…と思ってホッとしたのですが、ノックの音もそれ以外の物音も消えてしまいました。もちろん帰ってくる車のヘッドライトを見えませんし、車の音も聞こえません。覗き穴から外を見ても誰もいませんでした。
男の子がまた泣き出したので、仕方なく両親に電話することにしました。すると両親は30分後には帰ってくるとのこと。もうすぐ終わると思ってほっとしていると、誰かが窓を叩き始めました。男の子はさらに泣き出ます。
私はもう大人なんだから、怖がらないようにしようとしていたのですが、私も本当に怖くて辛かったです。私はママとパパがもうすぐ帰ってくるよと彼をなだめました。30分後ようやく彼の両親は帰って来て、今夜のベビーシッター代ももらうことができました。
私が帰ろうと外に出て車に乗ると、視界の隅で何かが動いているのに気づきました。動いているものに目を向けると、男の人が笑っていながらこっちを見ており、振り向いて立ち去っていきました。本当に人生で一番怖い夜の一つでした。
結局この一ヶ月後に男の子の家族は引っ越すことになりました。引っ越す直前に私が、あの夜見た男のことを話すと、実は彼らもこの男を見たことがあるそう。いつ見てもこの男は笑っていた、と教えてくれました。