魔女の雫

世界の怖い話を紹介する怪談ブログです。 紹介しているお話は全て実話。眠れない長い夜にでもお楽しみください。またあなたの体験した怖い話を募集しています。投稿はwitch-shizuku@gmail.comまで。

黒いローブの影(ニュージーランド)

cavern

ニュージーランドで警備の仕事をしています。私たちの警備会社は、老人ホームの建設中に徹夜で警備をすることになったのですが、なんと私を含めて5人の前に、黒い影が現れ、消えるのを見たと報告しているのです。

 

私たちはこれを知ってもらわなければいけないと思い、どのような影だったかを説明しようと、何か似ているものはないかと探していました。そこで私たちが一番似ていると思ったのが、人間のように見えるが、黒いローブを着ていた暗い影だった、ということでした。最も近いものなら、死神のように見えたということでしょうが、鎌は持っていませんでした。

 

ほとんどの場合、暗い影はそこに立っていて、私たちを見ています。消える前に動いたり走ったりするのが見えることもあります。警備員の一人が、プレハブ小屋の屋根の上に立っているのを見てパニックになっってしまいました。彼は影と同時に肉が焼けたときのような悪臭も感じたそうですが、暗い影は彼が見つめていると消えてしまいました。

 

同じ夜、別の警備員が見回りに行った時は、工事現場でラジオが大音量で流れているのを見つけました。もちろん作業員が一晩中そこにいるわけはないので、彼は誰がそれを付けたのか分からなかったのですが、ラジオを消して帰ってきました。

 

約1時間後、彼は再びパトロールをするために戻ってくると、再びラジオがオンになっているのを見つけました。そこで今度は電源を切るだけではなく、電源コードを抜くことにしました。そうしていると、20メートルほど離れたところにある、別の無線機の電源が入ったのです。彼はこの無線機の電源も切りました。彼はもしかして誰かいるのかとも思い、現場中を捜しましたが、誰も見つかりませんでした。彼は帰ってきたとき完全にパニックになっていました。

 

別の警備員は、同じ黒い影が現れては消えていくのを見たと言っていました。夜遅く、彼が車の中に座って15秒ほど目を閉じていると、車の窓を大きくノックされました。彼はすぐに目を開けて、誰がノックしたのか確認したのですが、周りには誰もいませんでした。窓をノックして、誰にも見られずに、2秒の間に逃げ出すことができる人間などいるはずがありません。

 

誰か、この暗い影の死神のようなものについて知っていますか?また同じような経験をした人がいたら教えてください。